第一級陸上特殊無線技士

一陸特 平成31年2月 無線工学(A)問14

2022-01-19

問題

次の記述は、地上系マイクロ波(SHF)多重通信の無線中継方式の一つである反射板を用いた無給電中継方式について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 見通し外の2地点が比較的近距離の場合に、反射板を用いて電波を目的の方向へ送出することができる。
  2. 中継による電力損失は、反射板の大きさが大きいほど少ない。
  3. 中継による電力損失は、電波の到来方向が反射板に直角に近いほど少ない。
  4. 反射板の大きさが一定のとき、その利得は波長が長くなるほど大きくなる。

解答

4

解説

無給電中継方式(Passive Repeater)

増幅装置を用いず、電波を中継する方式を無給電中継方式と言います。

特に、山間部などで見通し内通信ができない場合に、反射板を用いて電波を反射させ伝搬させるという使い方が用いられます。

その名の通り、増幅装置が無いため電力供給の必要が無く、構成がシンプルであるため、メンテナンスが簡単というメリットがあります。

電力損失については、反射板の面積が大きいほど損失が少なく、また到来方向が直角に近いほど損失が少ない、というのは直感的に理解できます。

アンテナの利得と実効面積の関係については、無給電中継方式に限らず、一般的に下記の関係があります。

$$A_e[m^2]=\frac{\lambda^2}{4\pi}G$$

ここで、Ae[m2]はアンテナの実効面積、λ[m]は波長、Gはアンテナ利得を表します。この式を変形すると、

$$G=\frac{4\pi}{\lambda^2}A_e$$

となり、波長λが大きく(=長く)なるほど利得は小さくなります。

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