問題
光通信システムに用いられるエルビウム添加光ファイバ増幅器は、コアにエルビウムを添加した光ファイバ内に所要の波長の励起光を入射することにより発生する( )を利用して光信号を増幅するものである。
- 自然放出
- 誘導放出
- レイリー散乱
- 誘導ラマン散乱
- 誘導ブリルアン散乱
解答
2
解説
エルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA : Erbium Doped Fiber Amplifier)とは、光増幅器の1つです。
光増幅器は、光信号を電気信号に変換せず、直接光を増幅する増幅器のことで、下記のような種類があります。
その中でも、EDFAは最もよく利用されている光増幅器で、高利得、低雑音、偏波無依存という特徴があります。
EDFAの構成図を下記に示します。
光源として、入力信号と、励起光の2つを用います。
元となる入力信号と、励起光の2つの信号を、希土類元素(エルビウムなど)を添加した光ファイバへ入射させます。
この希土類添加光ファイバへ励起光を入射すると、誘導放出を起こし、合わせて入力した入射光を増幅することができます。
これがEDFAの増幅の仕組みです。