第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和6年10月 無線工学(A)問23

2024-11-23

問題

次の記述は、デジタルマルチメータについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 増幅器、A-D 変換器、クロック信号発生器、カウンタなどで構成され、A-D 変換器の方式には、積分形などがある。
  2. 被測定量は、通常、直流電圧に変換して測定される。
  3. 測定結果はデジタル表示され、読取り誤差がない。
  4. 電圧測定において、アナログ方式のテスタ(回路計)に比べて入力インピーダンスが低く、被測定物に接続したときの被測定量の変動が大きい。

解答

4

解説

デジタルマルチメータ

電流、電圧、抵抗を測定するための計器をテスターといい、特に表示部がデジタルで表示されるものをデジタルマルチメータ(デジタルテスター)といいます。

デジタルマルチメータの内部抵抗は、アナログに比べて大きく、電圧測定に優れています。

デジタルマルチメータのブロック図を示します。

入力信号を直流電圧に変換した後、AD変換器を通し、これをデジタル値として表示します。

AD変換器には、下記のような方式があります。

  • 逐次比較形
  • 並列比較形
  • 二重積分形

また、デジタルマルチメータは入力インピーダンスを高いため、精度の高い測定が可能です。

入力インピーダンスが高いほど、分圧や分流による誤差が小さくなり、入力信号を精度高く変換部へ伝えることができます。

※参考:『出力インピーダンス』と『入力インピーダンス』とは?
https://detail-infomation.com/output-impedance-input-impedance/

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