問題
次の記述は、デジタルマルチメータについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
- 増幅器、A-D 変換器、クロック信号発生器、カウンタなどで構成され、A-D 変換器の方式には、積分形などがある。
- 被測定量は、通常、直流電圧に変換して測定される。
- 測定結果はデジタル表示され、読取り誤差がない。
- 電圧測定において、アナログ方式のテスタ(回路計)に比べて入力インピーダンスが低く、被測定物に接続したときの被測定量の変動が大きい。
解答
4
解説
デジタルマルチメータ
電流、電圧、抵抗を測定するための計器をテスターといい、特に表示部がデジタルで表示されるものをデジタルマルチメータ(デジタルテスター)といいます。
デジタルマルチメータの内部抵抗は、アナログに比べて大きく、電圧測定に優れています。
デジタルマルチメータのブロック図を示します。
入力信号を直流電圧に変換した後、AD変換器を通し、これをデジタル値として表示します。
AD変換器には、下記のような方式があります。
- 逐次比較形
- 並列比較形
- 二重積分形
また、デジタルマルチメータは入力インピーダンスを高いため、精度の高い測定が可能です。
入力インピーダンスが高いほど、分圧や分流による誤差が小さくなり、入力信号を精度高く変換部へ伝えることができます。
※参考:『出力インピーダンス』と『入力インピーダンス』とは?
https://detail-infomation.com/output-impedance-input-impedance/