第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和6年10月 無線工学(A)問22

2024-11-22

問題

次の記述は、図に示す図記号のサイリスタについて述べたものである。(  )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  • (1):P形半導体とN形半導体を用いた( A )構造からなり、アノード、カソード及び( B )の三つの電極がある。
  • (2):導通(ON)及び非導通(OFF)の二つの安定状態をもつ( C )素子である。
ABC
1PNPドレイン増幅
2PNPゲート増幅
3PNPゲートスイッチング
4PNPNドレイン増幅
5PNPNゲートスイッチング

解答

5

解説

サイリスタは、ゲート電流を流すことで、アノード~カソード間を導通させるスイッチング素子です。

サイリスタ

サイリスタは、下記の回路図のように、アノード、カソード、ゲートの3つの端子から構成される半導体素子です。

構造としては、P型半導体とN型半導体を交互に接合したPNPNの4重構造をとります。

サイリスタの役割は、スイッチングを行うことです。機械的なスイッチと同じく、回路のON/OFFを行います。

動作原理としては、ゲートへ電流が流れると、アノードからカソードへも電流が流れます。(ON状態)

一方、ゲートに電流がない場合や、逆方向(カソードからアノード)へは電流が流れません。(OFF状態)

つまり、ゲート電流によって、回路のON/OFFを制御できるという特徴を持っています。

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