第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和5年10月 無線工学(B)問1

2023-12-05

問題

次の記述は、対地静止衛星を用いた衛星通信の特徴について述べたものである。( )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  • (1):静止衛星から地表に到来する電波は極めて微弱であるため、静止衛星による衛星通信は、( A )のころに、地球局の受信アンテナビームの見通し線上から到来する( B )の影響を受けることがある。
  • (2):10[GHz]以上の電波を使用する衛星通信は、( C )による信号の減衰を受けやすい。
ABC
1夏至と冬至空電雑音降雨
2夏至と冬至空電雑音大地反射波
3春分と秋分空電雑音電離層シンチレーション
4春分と秋分太陽雑音降雨
5春分と秋分太陽雑音電離層シンチレーション

解答

4

解説

静止衛星について

静止衛星は赤道の上空にあり、地表から約36,000 [km]の高度で回っています。

静止衛星は、地球の自転周期と同じ速さで、かつ地球の自転の方向と同じ方向に、回っています。

その結果、地上から見ると、衛星は静止しているように見えます。そのため、「静止衛星」と呼ばれているのです。

太陽雑音

太陽から放射される雑音を太陽雑音といいます。衛星の延長線上を太陽が横切るときに、この太陽雑音が影響します。

幾何学的関係から、春分と秋分の前後の期間に太陽雑音が発生することが知られています。

降雨減衰

降雨減衰は、電波が集中豪雨などの強い雨に吸収や反射され、減衰してしまう現象です。

周波数の高い領域で影響を受けやすくなります。

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