問題
公衆交換電話網(PSTN)では、トラヒックが集中し、異常輻輳が生じた場合、( )などのトラヒックコントロールを行う。
- フロー制御、発信規制、順序制御
- フロー制御、出接続規制、発信規制
- フロー制御、出接続規制、順序制御
- 迂回接続規制、出接続規制、発信規制
- 迂回接続規制、フロー制御、順序制御
解答
4
解説
PSTN
現在、音声電話では、日本では下記の2つの網が使われています。
- PSTN(公衆交換網、Public Switched Telephone Networks):
いわゆる従来の音声網で、メタル回線(銅線)を用いてアナログ伝送の音声通話を行うためのネットワーク。 - IP網:
IPネットワークともいい、IPを利用したデジタルのネットワーク。
現在、NTTではPSTNからIP網への移行(PSTNマイグレーション)が行われており、将来的にはすべてIP網へ巻き取られる計画が進んでいます。
輻輳制御
災害時や花火大会などが原因で、交換機に大量のトラフィックが集中してしまい、電話が繋がりにくい状況になることを輻輳といいます。
PSTNにおける輻輳制御には、大きく以下の3つがあります。
- 発信規制
消防や救急といった緊急通報以外の呼を受け付けなくして、交換機の負荷を下げること。 - 入呼規制
他の交換機からの呼を受け付けなくして、交換機の負荷を下げること。迂回接続規制もこの一種。 - 出接続規制
他の交換機が集中している交換機への接続を抑えることで、集中している交換機の負荷を下げること。
※参考文献:
ふくそう制御機能 - NTT DIGITAL MUSEUM
公衆交換電話網(PSTN)の輻輳|電気通信主任技術者試験 過去問解説| マニフォールド