伝送交換主任技術者 線路主任技術者 電気通信主任技術者

電気通信主任技術者 平成29年第2回 電気通信システム問9

2018-04-07

問題

デジタル伝送方式における再生中継の特徴として、一般に、原信号パルス列の再生が可能なことがあり、デジタル再生中継器には、パルスの閾値レベルを超えた場合にパルスを発生する(  )機能などが必要となる。

  1. 等化増幅
  2. リタイミング
  3. 識別再生
  4. スライサ
  5. 帯域フィルタ

解答

3

解説

再生中継器に関する問題。

アナログ中継方式では、雑音やひずみが伝送中に蓄積されていきます。

一方、ディジタル中継方式では、減衰や雑音によって受信パルスの波形が少々損なわれたとしても、パルスの有無が判別できれば、再生中継器にて伝送前の信号を復元することができます。

ディジタル中継方式の再生中継器は、等化機能(Reshaping)、リタイミング(Retiming)、識別再生(Regenerating)という3つの機能を持ち、英語の頭文字を取って3R機能と呼ばれています。

  1. 等化増幅(Reshaping)
    損失を受けひずんだ受信パルス波形を、パルスの有無が判定できる程度まで増幅すること。
  2. リタイミング(Retiming)
    受信パルス列から、タイミングパルス(パルスの有無を判定するタイミングを指定するパルス)を抽出し、パルスの有無を判定するタイミングを設定しなおすこと。
  3. 識別再生(Regenerating)
    等価増幅後の波形の振幅を判別し、その値が判定レベルを超えた場合にパルスを発生させること。

-伝送交換主任技術者, 線路主任技術者, 電気通信主任技術者

© 2024 はちさんの通信系資格ブログ