第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和7年6月 無線工学(A)問23

2025-07-20

問題

次の記述は、図に示す周波数カウンタ(計数形周波数計)の動作原理について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. 被測定入力信号は入力回路でパルスに変換され、被測定入力信号と同じ周期を持つパルス列が、ゲート回路に加えられる。
  2. 水晶発振器と分周回路で構成される基準時間発生器が正確な周波数を発振し、ゲート制御回路は正確な時間間隔でパルス列を通過させるように、ゲート回路を制御する。
  3. T秒間にゲート回路を通過するパルス数Nを計数演算回路で計数演算すれば、周波数fは、f=N/T[Hz]として測定できる。
  4. ±1カウント誤差は、被測定装置と周波数カウンタのインピーダンスが、不整合のときに生ずる誤差である。

解答

4

±1カウント誤差は、被測定信号と水晶発振器の内部クロックの位相差によって生じる誤差をいいます。

解説

周波数カウンタ

周波数カウンタは、以下のような、信号の周波数を測定するための測定器です。

周波数は、1秒間に繰り返される波の数のことを言います。

これを機械的に数えるものが周波数カウンタなのです。

では、どうやって信号の周波数を測定するのかを説明します。

まず、周波数カウンタの構成図を示します。

動作としては、以下の通りです。

  • ①:測定したい信号を入力します。
  • ②:波形整形回路でパルスに変換します。
  • ③:基準時間発生回路で、基準となるパルスを発生させます。例えば、ここでは1秒間のパルスを生成します。
  • ④:ゲート回路にて、③の波形が発生するときだけ、②の波形を通します。
  • ⑤:上記の場合、1秒間にパルスが3つあるので、3[Hz]と出力されます。

参考文献

-第一級陸上特殊無線技士
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