第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和7年10月 無線工学(A)問21

2025-12-07

問題

次の記述は、図に示す極超短波(UHF)帯の見通し距離内における受信電界強度のハイトパターンについて述べたものである。(  )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  • (1):受信点のアンテナの高さを変化させると、直接波と( A )との通路差が変わるため、受信電界強度は、両波の( B )によって直接波の電界強度E0より強くなったり弱くなったりして変化する。
  • (2):受信電界強度の極大値は、理論的に地表面が平滑で完全導体と仮定した場合、真数値で比較するとE0のほぼ( C )倍となる。
ABC
1大地反射波干渉√2
2大地反射波干渉2
3散乱波干渉√2
4散乱波減衰2
5散乱波減衰√2

解答

2

解説

ハイトパターン

ハイトパターンとは、アンテナを設置する高さが変わったときに、受信電界強度がどのように変化するかを示したものです。

アンテナの高さによって電界強度が変化するのは、アンテナからの直接波と大地反射波が受信点で合成されるためです。

高さが変わると反射波の通る距離が変化し、その結果、直接波との位相差が変わります。

位相差が変わることで、ある高さでは電波が強め合い、別の高さでは打ち消し合うという干渉が生じ、受信電界強度に大きな差が生まれます。

このように、高さによって受信電界強度が変化する現象をハイトパターンと呼びます。

受信電界強度が極大となる場合、その値は直接波と反射波の合成により2E0となります。

また、ハイトパターンの間隔をピッチといい、周波数が高くなるほどピッチが狭くなります。

※参考文献:
地デジのアンテナ工事時、最良点を早く探す方法。(道楽会だより44号掲 載予定)|電設工具のメーカー。(株)マーベルの会員サイト|道楽会.com
総務省|関東総合通信局|症状(1) 特定チャンネルが受信できない

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