問題
次の記述は、デジタル無線通信における誤り制御について述べたものである。( )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の( )内には、同じ字句が入るものとする。
- (1): デジタル無線通信における誤り制御には、誤りを受信側で検出した場合、送信側へ再送を要求する( A )という方法と、再送を要求することなく受信側で誤りを訂正する( B )という方法などがある。
- (2):伝送遅延がほとんど許容されない場合は、一般に( B )が使用される。
A | B | |
---|---|---|
1 | FEC | ARQ |
2 | ARQ | FEC |
3 | AFC | FEC |
4 | ARQ | AGC |
5 | FEC | AGC |
解答
2
解説
FECとARQ
送信側から受信側へデータを送信する際に、雑音や干渉によって、データ誤りが生じることがあります。
ではデータ誤りが発生した際に、どういう処理を行っているのでしょうか?
このような、誤りが発生した際の対応方法を誤り制御方式いいます。
考えられる対応としては下記の2つです。
- ①誤りを修正(訂正)してデータを復元する
→FEC - ②データを再送してもらう
→ARQ
①FEC
FEC(Forward Error Correction)とは、誤り前方訂正といいます。
送信側では誤り訂正符号にてデータの符号化を行います。これによって、受信側で誤り訂正を行うことができるようになります。
再送処理がないために伝送遅延を小さくでき、ストリーミングなどリアルタイムな伝送が求められるアプリケーションに適しています。
②ARQ
ARQ(Automatic Repeat Request)とは、自動再送制御ともいいます。
データを送るたびに、受信側から送信側へ、「受信できた」をいう確認を送付します。(ACKといいます)
もし送信側で一定時間待ってもACKが確認できなければ、そのデータを再送します。