問題
図に示すように、特性インピーダンスがそれぞれ600[Ω]と400[Ω]の伝送ケーブルを接続して信号を伝送すると、その接続点における電流反射係数は、( )となる。

- -0.4
- -0.2
- 0.2
- 0.4
- 0.6
解答
3
解説
電流反射係数Γiは電圧反射係数Γに-1を掛けたものです。
また、Z0が600[Ω]、ZLが400[Ω]なので、電流反射係数Γiは下記の計算式で求められます。
$$\begin{eqnarray} \Gamma_i&=&-\Gamma \\ &=&-\frac{400-600}{400+600} \\ &=&-\frac{-200}{1000} \\ &=&0.2 \end{eqnarray}$$反射係数
異なる特性インピーダンスの伝送路同士を接続すると、反射波といって、信号の一部が戻ってきてしまい、電力損失が発生します。

入射波と反射波の電圧の割合を電圧反射係数または反射係数といい、下記式で表されます。
$$\begin{eqnarray} \Gamma=\frac{V_r}{V_i}=\frac{Z_L-Z_0}{Z_L+Z_0} \end{eqnarray}$$Viは入射波の電圧、Vrは反射波の電圧を表します。
ZL=Z0となっている状態を整合といい、整合している時に反射波が0となり、反射係数も0となります。
同様に、入射波と反射波の電流の割合を電流反射係数といい、入射波の電流をIi、反射波の電流Irとすると、電流反射係数Γiは下記のように表されます。
$$\begin{eqnarray} \Gamma _i=\frac{I_r}{I_i}=-\Gamma \end{eqnarray}$$