伝送交換主任技術者 線路主任技術者 電気通信主任技術者

電気通信主任技術者 令和5年第2回 電気通信システム問7

2024-02-22

問題

一様なメタリック線路の減衰定数は線路の一次定数から導かれ、( )によりその値が変化する。

  1. 信号の位相
  2. 信号の周波数
  3. 減衰ひずみ
  4. 負荷インピーダンス
  5. 信号の振幅

解答

2

解説

これまで扱ってきた電気回路では、回路を構成する素子として、抵抗やコイル、コンデンサがありました。

一方、交流回路として、高周波の電圧・電流を加えることを考えます。

すると、抵抗やコイル、コンデンサが素子としてのみならず、ケーブル上にも表れるようになります。

これを分布定数回路といいます。

このように、ケーブル上に表れる以下の成分を、一次定数といいます。

  • R:(単位長あたりの)抵抗成分
  • L:(単位長あたりの)インダクタンス成分
  • G:(単位長あたりの)導体間のコンダクタンス成分
  • C:(単位長あたりの)導体間の容量成分

また、一次定数から求められる減衰係数α、位相定数βなどを二次定数といい、特に減衰係数αは下記で求められます。

$$\begin{eqnarray} \alpha = \sqrt{\frac{1}{2}\left( \sqrt{(R^2+\omega ^2 L^2)(G^2+\omega ^2 C^2)}+(RG-\omega ^2 LC)\right)} \end{eqnarray}$$

ここで、R、L、G、Cは定数であり、またω=2πfなので、減数係数αは周波数によって変化する値だとわかります。

※この式自体を覚える必要はありません。

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