問題
ステップインデックス(SI)型多モード、グレーデッドインデックス(GI)型多モード及びシングルモード(SM)の3種類の同じ長さの光ファイバについて伝送帯域幅を比較すると、光の分散などの影響により( )の順で狭くなる。
- SM→SI型多モード→GI型多モード
- SM→GI型多モード→SI型多モード
- SI型多モード→SM→GI型多モード
- SI型多モード→GI型多モード→SM
- GI型多モード→SI型多モード→SM
解答
2
解説
光ファイバーには、下記のような種類が存在しています。
- ステップインデックス型(SI)
光が多くのモード(光の通り道)に分かれるため、反射が少なく短い距離で進む光と、何度も反射して到達までに時間がかかる光とが混在します。受信側でこれらの光が合成されると、受信信号が歪んでしまいます。そのため、SI型は伝送速度が遅くなります。 - グレーテッドインデックス型(GI)
コアの中心部に行くほど屈折率を高くした構造をしています。中心部の光は屈折率が高く、光の到達時間が遅くなり、外側の光は屈折率が低く、到達時間が早くなります。その結果、どの光もほぼ同じ時間で到達するため、信号の歪みを小さくできます。 - シングルモード型(SM)
コア経を小さくした構造をしています。ほぼ直線的に伝搬し、1つのモードのみを伝搬します。その結果、信号の歪みが発生しないため、伝送速度を最も早くできます。