伝送交換主任技術者 線路主任技術者 電気通信主任技術者

電気通信主任技術者 平成31年第1回 電気通信システム問8

2021-06-07

問題

アナログ伝送において、伝送信号の多重化により伝送帯域が広くなると、低周波域と高周波域との伝送損失の差が大きくなることから、伝送帯域内でのSN比を一定に近づけるため、低周波域の信号送出レベルを高周波域より下げ、その分高周波域の信号送出レベルを上げて伝送する方法は、(  )伝送といわれる。

  1. シリアル
  2. ベースバンド
  3. パラレル
  4. エンファシス
  5. 周波数分割双方向

解答

4

解説

エンファシスとは、データ伝送における信号調整手法の1つです。

送信側から受信側へ信号を伝送する際に、信号の減衰が起こります。

伝送路では、低周波帯よりも、高周波帯にて信号が大きく減衰します。

低周波帯と高周波帯で信号の減衰度合いが異なると、伝送信号が歪んでしまいます。

そこで、送信側で予め、高周波帯の信号をより増幅しておき、伝送路で減衰する分を事前に補っておきます。

このような対策をプリエンファシスといいます。

また、別の対策として、伝送路での高周波帯の減衰のレベルに合わせるように、送信側で予め低周波数帯の信号を減衰させておきます。

すると、受信側で、低周波帯と高周波帯の減衰度合いが揃うため、伝送信号の歪みを抑えられます。

これをデエンファシスといいます。

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