問題
出回線数nの回線群において、加わる呼量がa[アーラン] 、呼損率がBのとき、出線能率ηは、η=( )で表される。
$$\begin{eqnarray} \rm{1.}&&\frac{a\times B}{n} \\ \rm{2.}&&\frac{a\times (1-B)}{n} \\ \rm{3.}&&\frac{n}{a\times (1-B)} \\ \rm{4.}&&\frac{n}{a\times B} \\ \rm{5.}&&\frac{n\times (1-B)}{a} \\ \end{eqnarray}$$解答
2
解説
トラヒック理論の平均使用率に関する問題です。
ATMを例に、下図のような待ち行列を考えてみます。
この装置(ここではATM)が時間的に使用されている割合を、平均使用率(出線能率)といいます。
ここで、装置数nに対する平均利用率(出線能率)ηは、下記式で求められます。
$$\begin{eqnarray} \eta=\frac{a(1-B)}{n} \end{eqnarray}$$ここで、ηは平均使用率(出線能率)、aは呼量[erl]、Bは呼損率、nは出線数です。
この式は、分母が実際に運ばれた呼量を表し、分子が出線数を表しています。