伝送交換主任技術者 線路主任技術者 電気通信主任技術者

電気通信主任技術者 平成29年第2回 電気通信システム問8

2018-04-07

問題

アナログ伝送方式の多重化された伝送路で発生する雑音のうち、増幅器内部で発生する平均雑音電圧Eは、\(E=\sqrt{4kTBR}\)で表される。ただし、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、Rは増幅器を一つの導体とみなした時の実効抵抗を表し、Bは対象とする(  )を表している。

  1. 白色雑音
  2. バイアスひずみ
  3. ブラウン運動
  4. 雑音指数
  5. 周波数帯域幅

解答

5

解説

熱雑音、雑音電力

どのような回路や伝送路でも、ノイズ(雑音)が発生します。これはブラウン運動といって、どんな抵抗でも、絶対温度が0でない限り、その内部で電子が不規則に振動しまうことに起因しています。

これを総称して熱雑音、または単に雑音といっています。

雑音電力Pn[W]は下記の関係式で表されます。

$$\begin{eqnarray} P_n=4kTB \end{eqnarray}$$

※雑音電力は、本によっては、Pn=kTBと表記される場合もあります。

また、熱雑音の電圧E[V]は下記の関係式を持つことが知られています。

$$\begin{eqnarray} E=\sqrt{4kTBR} \end{eqnarray}$$

ここで、kはボルツマン定数 1.38×10-23 [J/K]、Tは絶対温度 T=[℃]+273.15 [K]、Bは帯域幅[Hz]、Rは抵抗値[Ω]を表します。

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