第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和7年6月 無線工学(A)問13

2025-07-10

問題

次の記述は、対地静止衛星を利用するVSATシステムについて述べたものである。このうち正しいものを下の番号から選べ。

  1. VSATシステムは、一般に、中継装置(トランスポンダ)を持つ宇宙局、回線制御及び監視機能を持つ制御地球局(ハブ局)並びに複数のVSAT地球局(ユーザー局)で構成される。
  2. VSAT地球局(ユーザー局)間の通信は、すべてVSAT制御地球局(ハブ局)を経由(2ホップ)して行われ、VSAT地球局(ユーザー局)間で直接通信(1ホップ)することはできない。
  3. VSATシステムは、1.6[GHz]帯と1.5[GHz]帯のUHF帯の周波数が用いられている。
  4. VSAT地球局(ユーザー局)は、小型軽量の装置であり、主に車両に搭載して走行中の通信に用いられている。
  5. VSAT地球局(ユーザー局)には、八木・宇田アンテナ(八木アンテナ)が用いられることが多い。

解答

1

解説

VSATシステム(Very Small Aperture Terminal)システムとは、衛星を用いた通信方式です。

  • 1.VSATシステムは、一般に、中継装置(トランスポンダ)を持つ宇宙局、回線制御及び監視機能を持つ制御地球局(ハブ局)並びに複数のVSAT地球局(ユーザー局)で構成される。

→正しい。下記にシステム構成の概要を示します。

  • 2.VSAT地球局(ユーザー局)間の通信は、すべてVSAT制御地球局(ハブ局)を経由(2ホップ)して行われ、VSAT地球局(ユーザー局)間で直接通信(1ホップ)することはできない。

→誤り。メッシュ型DAMA(Demand Assigned Multiple Access)と呼ばれる構成をとる場合には、VSAT制御地球局によるチャネルの割り当ての制御は行われるものの、実際の通信はVSAT地球局(ユーザー局)同士で直接行われる構成となります。

※参考:http://satcom.jp/55/capitalproductj.pdf

  • 3.VSATシステムは、1.6[GHz]帯と1.5[GHz]帯の UHF帯の周波数が用いられている。

→誤り。衛星通信はSHF帯(3G~30GHz)の周波数が用いられます。特に、VSATシステムは12~14GHzが割り当てられています。

出典:総務省
  • 4.VSAT地球局(ユーザー局)は、小型軽量の装置であり、主に車両に搭載して走行中の通信に用いられている。

→誤り。VSAT地球局に用いる機材について、小型で可搬できるタイプの機器やアンテナもあります。しかし、移動中に使う物ではなく、災害・防災や山岳地帯・離島などのへき地で通信をする目的で使われます。

  • 5.VSAT地球局(ユーザー局)には、八木・宇田アンテナ(八木アンテナ)が用いられることが多い。

→誤り。上記の図のようにパラボラアンテナが使われます。

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