第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和6年2月 無線工学(B)問8

2024-05-02

問題

次の記述は、PCM通信方式における量子化等について述べたものである。(  )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  • (1):直線量子化では、どの信号レベルに対しても同じステップ幅で量子化される。このとき、量子化雑音電力Nは、信号電力Sの大小に関係なく一定である。したがって、入力信号電力が( A )ときは、信号に対して量子化雑音が相対的に大きくなる。
  • (2):信号の大きさにかかわらずS/Nをできるだけ一定にするため、送信側において( B )を用い、受信側において( C )を用いる方法がある。
ABC
1大きい乗算器圧縮器
2大きい圧縮器識別器
3大きい乗算器伸張器
4小さい伸張器識別器
5小さい圧縮器伸張器

解答

5

解説

PCM(Pulse Code Modulation)

パルス符号変調(PCM;Pulse Code Modulation)とは、アナログ信号をディジタル信号に変換する方式の1つです。

アナログ信号をディジタル信号で伝送するには、標本化、量子化、符号化という3ステップを踏みます。

ここで、量子化は、一定間隔でサンプリング(標本化)した電圧を、一番近いレベルへ丸め込むことを言います。

量子化を行うと、本来の信号の電圧と一番近いレベルの電圧には誤差が生じることになります。これを量子化誤差と言います。

入力信号が小さければ、量子化するレベルまでの誤差が大きくなります。

また、符号化が終わった後、送信するビット量を減らすために、通常はデータ圧縮が行われます。

送信側で圧縮を行った後、受信側で復号(展開、伸張などともいう)が行われます。

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