第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和5年10月 無線工学(B)問19

2023-12-23

問題

次の記述は、アダプティブアレイアンテナ(Adaptive Array Antenna)の特徴について述べたものである。( )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の( )内には、同じ字句が入るものとする。

  • (1):一般にアダプティブアレイアンテナは複数のアンテナ素子から成り、各アンテナの信号の( A )に適切な重みを付けて合成することにより( B )に指向性を制御することができ、電波環境の変化に応じて指向性を適応的に変えることができる。
  • (2):さらに、( C )の到来方向にヌル点(null:指向性パターンの落ち込み点)を向け、( C )を弱めて通信の品質を改善することもできる。
ABC
1振幅と位相機械的希望波
2振幅と位相電気的干渉波
3振幅と位相電気的希望波
4周波数機械的干渉波
5周波数電気的希望波

解答

2

解説

アダプティブアレーアンテナ

アダプティブアレーアンテナは、希望信号に対しては受信電力が最大になるように、干渉信号に対しては受信しないようにといった、アンテナの指向性を環境に応じて電気的に制御できるアンテナのことです。

希望信号にピークを、干渉信号にヌルを形成することで、希望信号の最大化と干渉信号の最小化を同時に行うことができるため、受信品質(SN)の向上ができます。

アダプティブアレーアンテナでは、複数のアンテナを近距離に並べ、各アンテナでの受信信号に、重み係数をかけます。

重み係数をかけることで、受信した信号の位相・振幅を制御でき、これによって信号の取り込みと打ち消しを行うことができます。

参考文献:MATLABによるディジタル無線通信技術

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