問題
次の記述は、図に示す周波数カウンタ(計数形周波数計)の動作原理について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
- T秒間にゲート回路を通過するパルス数Nを、計数演算回路で計数演算すれば、周波数fは、f=N/T[Hz]として測定できる。
- 被測定入力信号の周波数が高い場合は、波形整形回路とゲート回路の間に分周回路が用いられることもある。
- 水晶発振器と分周回路で、擬似的にランダムな信号を作り、ゲート制御回路の制御信号として用いる。
- 被測定入力信号は入力回路でパルスに変換され、被測定入力信号と同じ周期を持つパルス列が、ゲート回路に加えられる。
解答
3
解説
周波数カウンタ
周波数カウンタは、以下のような、信号の周波数を測定するための測定器です。
周波数は、1秒間に繰り返される波の数のことを言います。
これを機械的に数えるものが周波数カウンタなのです。
では、どうやって信号の周波数を測定するのかを説明します。
まず、周波数カウンタの構成図を示します。
動作としては、以下の通りです。
- ①:測定したい信号を入力します。
- ②:波形整形回路でパルスに変換します。
- ③:基準時間発生回路で、基準となるパルスを発生させます。例えば、ここでは1秒間のパルスを生成します。
- ④:ゲート回路にて、③の波形が発生するときだけ、②の波形を通します。
- ⑤:上記の場合、1秒間にパルスが3つあるので、3[Hz]と出力されます。