第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和5年10月 無線工学(A)問19

2023-11-29

問題

次の記述は、アダプティブアレイアンテナ(Adaptive Array Antenna)の特徴について述べたものである。( )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  • (1):一般に、アダプティブアレイアンテナは複数のアンテナ素子から成り、各アンテナの信号の( A )に適切な重みを付けて合成することにより( B )に指向性を制御することができ、電波環境の変化に応じて指向性を適応的に変えることができる。
  • (2):さらに、干渉波の到来方向に( C )を向け干渉波を弱めて、通信の品質を改善することもできる。
ABC
1周波数電気的主ビーム
2周波数機械的ヌル点(null:指向性パターンの落ち込み点)
3振幅と位相機械的主ビーム
4振幅と位相電気的ヌル点(null:指向性パターンの落ち込み点)
5周波数電気的主ビーム

解答

4

解説

アダプティブアレーアンテナ

アダプティブアレーアンテナは、希望信号に対しては受信電力が最大になるように、干渉信号に対しては受信しないようにといった、アンテナの指向性を環境に応じて電気的に制御できるアンテナのことです。

希望信号にピークを、干渉信号にヌルを形成することで、希望信号の最大化と干渉信号の最小化を同時に行うことができるため、受信品質(SN)の向上ができます。

アダプティブアレーアンテナでは、複数のアンテナを近距離に並べ、各アンテナでの受信信号に、重み係数をかけます。

重み係数をかけることで、受信した信号の位相・振幅を制御でき、これによって信号の取り込みと打ち消しを行うことができます。

参考文献:MATLABによるディジタル無線通信技術

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