問題
次の記述は、一般的なアナログ方式のテスタ(回路計)について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
- テスタに内蔵されている乾電池は、抵抗測定で使用される。
- テスタを使用する際、テスタの指針が零(0)を指示していることを確かめてから測定に入る。
- 通常、100[kHz]以上の高周波の電流値も直接測定できる。
- 0[Ω]調整用のつまみをいっぱいに回しても、指針を0[Ω]に調整することができないときは、乾電池が消耗しているので、電池を新しいものに交換する。
- 測定が終了しテスタを保管する場合、テスタの切換えスイッチの位置は、OFFのレンジがついていないときには、最大の電圧レンジにしておく。
解答
3
解説
- テスターの内蔵の乾電池は、抵抗測定で使用されます。というのも、抵抗測定の場合、電源がないため、テスターから電圧を供給し、流れる電流値から抵抗を求め、針で示しています。
- 針の位置による測定誤差を防ぐため、測定前にはテスターの針が0を示しているか確認する必要があります。
- アナログテスターでは高周波の電流は測れません。機器に寄りますが、おおよそ40Hzから30kHz程度が一般的です。
- 0[Ω]調整用つまみを回しても針を0[Ω]に調整できないときは、乾電池が消耗している可能性があります。
- テスタを保管する場合、OFFのレンジがついていないときには、最大の電圧レンジにしておきます。次に使用するときにレンジを設定し忘れても、電圧の最大レンジにすることで大きな電流が流れないため、安全だからです。
テスター
電流、電圧、抵抗を測定するための計器をテスター(アナログテスター)といい、表示部がデジタルで表示されるものをデジタルマルチメータ(デジタルテスター)といいます。