第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和4年10月 無線工学(B)問10

2023-01-02

問題

受信機の雑音指数(F)は、受信機の内部で発生した雑音を入力端に換算した等価雑音温度Te [K]と周囲温度To [K]が与えられたとき、F=1+Te/Toで表すことができる。Teが1,160 [K]、周囲温度が17 [℃]のときのFをデシベルで表した値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、log102=0.3とする。

  1. 7 [dB]
  2. 6 [dB]
  3. 5 [dB]
  4. 4 [dB]
  5. 3 [dB]

解答

1

解説

熱雑音、雑音電力

どのような回路や伝送路でも、ノイズ(雑音)が発生します。これはブラウン運動といって、どんな抵抗でも、その内部で電子が不規則に振動しまうことに起因しています。

これを総称して熱雑音、または単に雑音といっています。

雑音をひとまとめにし、温度に換算して表記する方法があり、それを雑音温度Tといいます。

というのも、雑音電力Pn[W]は下記の関係式で表されるのですが、kはボルツマン定数 1.38×10-23 [J/K]で一定の値を、Bは帯域幅[Hz]でシステムで決まった一定値です。

つまり、雑音電力Pnは雑音温度Tに比例する値となり、Tでひとまとめにしてしまって問題ないのです。

$$\begin{eqnarray} P_n=kTB \end{eqnarray}$$

雑音温度Tは下記式で求められます。

$$\begin{eqnarray} T=T_o(F-1) \end{eqnarray}$$

ここで、To=周囲温度[°]+273[K]で、周囲温度を絶対温度に換算した値です。

また、Fは雑音指数を表します。

$$\begin{eqnarray} F=1+\frac{T}{T_o} \end{eqnarray}$$

計算例

問題文の数値を代入します。

$$\begin{eqnarray} F&=&1+\frac{T}{T_0} \\ &=&1+\frac{1160}{17+273} \\ &=&5 \end{eqnarray}$$

Fをデシベルに直します。

$$\begin{eqnarray} F[\rm{dB}]&=&10\log_{10}{F} \\ &=&10\log_{10}{5} \\ &=&10\log_{10}{\frac{10}{2}} \\ &=&10\log_{10}{10}-10\log_{10}{2} \\ &=&10-3 \\ &=&7[\rm{dB}] \end{eqnarray}$$

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