第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和4年10月 無線工学(A)問19

2022-12-18

問題

次の記述は、VHF及びUHF帯で用いられる各種のアンテナについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. コーナレフレクタアンテナは、サイドローブが比較的少なく、前後比の値を大きくできる。
  2. コーリニアアレイアンテナは、スリーブアンテナに比べ、利得が大きい。
  3. 2線式折返し半波長ダイポールアンテナの入力インピーダンスは、半波長ダイポールアンテナの入力インピーダンスの約2倍である。
  4. 八木・宇田アンテナ(八木アンテナ)は、一般に導波器の数を多くするほど指向性は鋭くなる。
  5. ブラウンアンテナは、水平面内指向性が全方向性である。

解答

3

解説

アンテナ

無線通信を行うために、電気を電波に変換し、電波を送信したり受信したりする装置をアンテナと言います。

アンテナは空中線ともいい、代表的には下記の様な種類のアンテナがあります。

  • コーナレフレクタアンテナは、サイドローブが比較的少なく、前後比の値を大きくできる。
    →正しい。コーナレフレクタアンテナは、サイドローブが少ないことが特徴です。
  • コーリニアアレイアンテナは、スリーブアンテナに比べ、利得が大きい。
    →正しい。コーリニアアンテナはスリーブアンテナよりも利得が大きいです。
  • 2線式折返し半波長ダイポールアンテナの入力インピーダンスは、半波長ダイポールアンテナの入力インピーダンスの約2倍である。
    →誤り。2線式折返し半波長ダイポールアンテナの入力インピーダンスは、半波長ダイポールアンテナの入力インピーダンスの約4倍です。
  • 八木・宇田アンテナ(八木アンテナ)は、一般に導波器の数を多くするほど指向性は鋭くなる。
    →正しい。八木・宇田アンテナは導波器の数を多くすると、水平面の指向性が鋭くなります。
  • ブラウンアンテナは、水平面内指向性が全方向性である。
    →正しい。ブラウンアンテナは、グランドプレーンアンテナとの呼ばれ、水平面の指向性は無指向性です。(360°全方向を無指向性と言います)

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