第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和3年6月 無線工学(B)問13

2021-07-20

問題

衛星通信において、衛星中継器の回線(チャネル)を地球局に割り当てる方式のうち、「呼の発生のたびに回線(チャネル)を設定し、通信が終了すると解消する割り当て方式」の名称として、正しいものを下の番号から選べ。

  1. FDMA
  2. TDMA
  3. SCPC
  4. デマンドアサイメント
  5. プリアサイメント

解答

4

呼の発生の度にチャネルを割り当てるのは「デマンドアサインメント」なので、4が正解です。

解説

回線割り当て方式

多元接続を実現するにあたり問題となるのが、どのようにチャネル(周波数、時間、符号、空間など)を地球局に割り当てるか、という点です。

地球局が少ない時代は、固定的に決まったチャネルを地球局に割り当てていました。

これをプリアサイン方式(プリアサインメント方式)と言います。

しかしながら、固定的に割り当てると、多元接続できる数が限られてしまいます。

というのも、地球局がその割り当てられたチャネルを利用していない場合でも、そのチャネルを占有してしまうからです。

この無駄を無くし多数の地球局が通信できるようにするために、地球局は通信をしたい時に、空いているチャネルを選択する方式が考えられました。

これをデマンドアサイン方式(デマンドアサインメント方式)と言います。

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