第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和元年6月 無線工学(A)問16

2021-01-30

問題

次の記述は、気象観測用レーダーについて述べたものである。( )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  • (1):気象観測用レーダーの表示方式は、送受信アンテナを中心として物標の距離と方位を360度にわたって表示した( A )方式と、横軸を距離として縦軸に高さを表示した( B )方式が用いられている。
  • (2):気象観測に不必要な山岳や建築物からの反射波のほとんどは、その強度が( C )ことを利用して除去することができる。
ABC
1RHIPPI変動しない
2RHIPPI変動している
3PPIRHI変動しない
4PPIRHI変動している

解答

3

解説

気象レーダーの原理

気象観測で用いるレーダーでは、レーダーから電波を発射し、その電波を雨や雪に反射させ、その反射波を受信して雨や雪の強さを観測します。

出典:気象庁

雨や雪の粒と比較して、建物や山などは動きません。そのため、建物や山などからの反射波の強度も変動しないため、除去が容易です。

気象レーダーの原理については、気象庁のHPが詳しいので、興味がある方はご覧ください。

気象レーダーの表示方式

気象レーダーの表示方式の代表的なPPIスコープとRHIスコープについて解説します。

PPIスコープ

PPIスコープ(Plan Position Indicator)は、下記の様に、自身を中心に360°にわたって、物体までの距離と方位を表示する機器です。

RHIスコープ

RHIスコープ(Range Height Indicator)は、横軸に距離、縦軸に高さを表示したものです。

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