第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和元年6月 法規(B)問6

2021-02-28

問題

次の記述のうち、無線局(アマチュア無線局を除く。)の主任無線従事者の意義に該当するものはどれか。電波法(第39条)の規定に照らし、下の1から4までのうちから一つ選べ。

  1. 同一免許人に属する無線局の無線設備の操作を行う者のうち、免許人からその責任者として命ぜられた者をいう。
  2. 2以上の無線局が機能上一体となって通信系を構成する場合に、それらの無線設備を管理する者をいう。
  3. 無線局の管理を免許人から命ぜられ、その旨を総務大臣に届け出た者をいう。
  4. 無線局の無線設備の操作の監督を行う者をいう。

解答

4

解説

主任無線従事者制度とは

主任無線従事者制度とは、無線従事者の資格を持たない者にも無線設備の行わせることができる制度のことです。

本来、無線設備の操作をする人(無線従事者)は、総務省(総通局)から資格を受けないとできません。

しかし、主任無線従事者という"監督"を置くことで、その監督の監視下であれば資格が無くても操作できるようになります。

主任無線従事者制度は、本来、電波法上(でんぱほうじょう)、無線従事者でなければ出来ないこととなっている無線設備の操作を、その無線局の主任無線従事者として選任を受けた者の監督の下であれば、だれでも行うことができる制度です。

総務省 電波利用ホームページ|免許関係|主任無線従事者

無線設備の操作(電波法第39条)

  • 無線設備の操作を行うことができる無線従事者以外の者は、無線局の無線設備の操作の監督を行う者(主任無線従事者という。)として選任された者であってその選任の届出がされたものにより監督を受けなければ、無線局の無線設備の操作を行ってはならない。
  • 無線局の免許人等は、主任無線従事者を選任したときは、遅滞なく、その旨を総務大臣に届け出なければならない。これを解任したときも、同様とする。
  • その選任の届出がされた主任無線従事者は、無線設備の操作の監督に関し総務省令で定める職務を誠実に行わなければならない。
  • その選任の届出がされた主任無線従事者の監督の下に無線設備の操作に従事する者は、当該主任無線従事者が職務を行うため必要であると認めてする指示に従わなければならない。
  • 無線局の免許人等は、その選任の届出をした主任無線従事者に、総務省令で定める期間ごとに、無線設備の操作の監督に関し総務大臣の行う講習を受けさせなければならない。

-第一級陸上特殊無線技士
-,

© 2025 はちさんの通信系資格ブログ