第一級陸上特殊無線技士

一陸特 平成31年2月 無線工学(A)問20

2022-01-25

問題

送信アンテナの地上高を225[m]、受信アンテナの地上高を1[m]としたとき、送受信アンテナ間の電波の見通し距離の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、大地は球面とし、標準大気における電波の屈折を考慮するものとする。

  1. 44[km]
  2. 50[km]
  3. 57[km]
  4. 65[km]
  5. 74[km]

解答

4

解説

見通し距離dは、大気中での屈折を考慮する場合、以下の式で求められます。

\begin{eqnarray} d\simeq 4.12(\sqrt{h_1}+\sqrt{h_2}) \end{eqnarray}

値を代入して、整理します。

\begin{eqnarray} d&=&4.12\left(\sqrt{225}+\sqrt{1}\right) \\ &=&4.12\times\left(15+1\right) \\ &=&65.9 \\ \end{eqnarray}

見通し距離

下図のA点とB点があった場合、お互いが見通せる距離の範囲dは、下記の様に算出できることが知られています。

等価地球半径係数K=1のとき

$$d\simeq 3.57(\sqrt{h_1}+\sqrt{h_2})$$

等価地球半径係数K=4/3のとき

$$d\simeq 4.12(\sqrt{h_1}+\sqrt{h_2})$$

このdを超えると、見通しがなくなるために電波が届かなくなり、通信を行うことが困難になってしまいます。

ここで、等価地球半径係数Kとは何なのでしょうか?

これは、実際の伝搬状況を考慮した補正係数を意味しています。

というのも、実際の電波伝搬は、大気中での屈折があるため、直線的な伝搬よりさらに遠くへ伝搬します。

この大気中での屈折を考慮しない場合がK=1、考慮する場合がK=4/3となっています。

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