問題
アナログ音声信号(S)をデジタル信号に変換する過程で量子化雑音(NQ)が生ずる。通話品質を良好に保つためには、Sの大小にかかわらずS/NQを一定にすることが望ましいことから、送信側では、( )といわれる処理が行われる。
- 不等間隔標本化
- 等間隔標本化
- 直線量子化
- 固定長符号化
- 非直線量子化
解答
5
解説
アナログ信号をディジタル信号に変換するには、標本化、量子化、符号化という3ステップを踏みます。

中でも量子化は、標本化したパルスを、一番近いレベルへ近似することをいいます。
量子化を行うと、本来の信号の電圧と一番近いレベルの電圧には誤差が生じることになります。これを量子化誤差や量子化雑音といいます。
上記の例では、きれいな正弦波を例に出しましたが、実際の信号はジグザグしており、振幅の大きい値を取る回数よりも、0付近を通る回数が多くなります。
そのため、信号の入力が小さいと、量子化雑音が大きくなってしまいます。

そこで、均等に量子化のステップを取るのではなく、0付近を細かく、振幅が大きい箇所では荒く、量子化ステップを刻むようにします。
これを非直線量子化といいます。