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電気通信主任技術者 令和2年第2回 電気通信システム問1

2021-04-21

問題

材質が異なる二つの導線のそれぞれの両端を接続して一つの閉回路を作り、二つの接続点を異なる温度に保つと、その回路内に起電力が生じて電流が流れる。この現象は、(  )効果といわれる。

  1. ゼーベック
  2. ペルチェ
  3. トムソン
  4. ファラデー
  5. ピエゾ

解答

1

解説

異なる2つの金属(もしくは半導体)に温度差を与えると、金属の間に電流が流れることが知られています。

これをゼーベック効果といいます。例を下記に示します。

高温の物質ではキャリア(正孔や電子)の動きが活発になり、反対に低温の物質ではほとんど動きません。

つまり、下記の例のように、高温の物質→低温の物質へ電子が移動します。

すると、正孔と電子の配置(=密度)に差ができます。これによって、+とーの差ができ、結果、起電力を生じるのです。

このように、ゼーベック効果は熱エネルギーを電気エネルギーに変換する方法の1つといえます。

反対に、電気エネルギーを熱エネルギーに変換する現象の1つに、ペルチェ効果があります。

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