問題
無線LANの伝送方式には、小出力電力で、耐干渉性や秘匿性を確保するため、衛星通信でも利用されている( )方式を用いたものがある。
- ベースバンド
- 共通線信号
- スペクトル拡散変調
- 振幅変調
- 周波数変調
解答
3
解説
スペクトル拡散方式(Spread Spectrum;SS)は、無線LAN規格のIEEE801.11bや、携帯電話のCDMA方式、GPS衛星などに用いられている通信方式です。
拡散符号と呼ばれる特別な符号を各端末へ割り当てることで、同じ周波数帯域にて、複数の端末が同時に通信することができます。
混信せず同時に通信できるため、干渉に強い、という特徴があります。
続いて、スペクトル拡散方式の構成図を下記に示します。
スペクトル拡散方式は、BPSKやQPSKなどの変調後の信号(シンボル)に対し、拡散信号と呼ばれる高速の信号を掛け合せます。
拡散符号は、送受信側の双方で同じものを用い、「鍵」のような役割をします。
つまり、たとえ盗聴されても、拡散符号を知らないと、信号を復元することができません。
そのため、スペクトル拡散方式は秘匿性が高い、という特徴があります。