伝送交換主任技術者 線路主任技術者 電気通信主任技術者

電気通信主任技術者 平成31年第1回 電気通信システム問13

2021-06-12

問題

無線LANの伝送方式には、小出力電力で、耐干渉性や秘匿性を確保するため、衛星通信でも利用されている(  )方式を用いたものがある。

  1. ベースバンド
  2. 共通線信号
  3. スペクトル拡散変調
  4. 振幅変調
  5. 周波数変調

解答

3

解説

スペクトル拡散方式(Spread Spectrum;SS)は、無線LAN規格のIEEE801.11bや、携帯電話のCDMA方式、GPS衛星などに用いられている通信方式です。

拡散符号と呼ばれる特別な符号を各端末へ割り当てることで、同じ周波数帯域にて、複数の端末が同時に通信することができます。

混信せず同時に通信できるため、干渉に強い、という特徴があります。

続いて、スペクトル拡散方式の構成図を下記に示します。

スペクトル拡散方式は、BPSKやQPSKなどの変調後の信号(シンボル)に対し、拡散信号と呼ばれる高速の信号を掛け合せます。

拡散符号は、送受信側の双方で同じものを用い、「鍵」のような役割をします。

つまり、たとえ盗聴されても、拡散符号を知らないと、信号を復元することができません。

そのため、スペクトル拡散方式は秘匿性が高い、という特徴があります。

-伝送交換主任技術者, 線路主任技術者, 電気通信主任技術者

© 2024 はちさんの通信系資格ブログ