問題
移動体通信などで用いられるコーデックは、一般に、アナログ信号とデジタル信号の相互変換を行う機能のほかに、周波数帯域の有効利用を図るため信号の( )機能も持っている。
- バッファ
- ローミング
- スクランブル
- 同報通信
- 圧縮・伸張
解答
5
解説
「符号化・符号器」を意味するcoderと、その逆の手順である「復号」を意味するdecoderを合わせたことば。本来はアナログ信号をデジタル信号に変換し、またデジタル信号をアナログ信号に復元する装置やソフトウェア、そのための手順をさす。特定のデジタルデータから別のデジタルデータへの変換をさすこともある。近年ではデジタルデータを圧縮・伸張するためのプログラムやその規格をさすことが多く、その場合コーデックはcompression(圧縮)とdecompression(伸張)を組み合わせたことばが元になる。
デジタル携帯電話やIP電話などでは、音声というアナログデータをデジタル化しながらデータ圧縮(高能率符号化)を行い、ネットワーク経由で送った後に、もとのアナログの音声に戻すという手順を踏んでいる。その際の、アナログデータとデジタルデータ間での相互変換作業がコーデックになる。この場合は音声コーデックとよばれるが、静止画像を対象とする画像コーデック、動画を対象とするビデオコーデックなどがある。
コーデックとは - コトバンク