問題
次の記述は、無線局(登録局を除く。)の免許状の記載事項の遵守について述べたものである。電波法(第53条、第54条及び第110条)の規定に照らし、( )内に入れるべき最も適切な字句の組合せを下の1から4までのうちから一つ選べ。なお、同じ記号の( )内には、同じ字句が入るものとする。
- ①:無線局を運用する場合においては、( A )は、その無線局の免許状に記載されたところによらなければならない。ただし、( B )については、この限りでない。
- ②:無線局を運用する場合においては、空中線電力は、次の(1)及び(2)に定めるところによらなければならない。ただし、( B )については、この限りでない。
- (1):免許状に記載されたものの範囲内であること。
- (2):通信を行うため必要最小のものであること。
- ③:①又は( C )の規定に違反して無線局を運用した者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 無線設備の設置場所、識別信号、電波の型式及び周波数 | 非常の場合の無線通信 | ②の(2) |
2 | 無線設備、識別信号、電波の型式及び周波数 | 非常の場合の無線通信 | ②の(1) |
3 | 無線設備の設置場所、識別信号、電波の型式及び周波数 | 遭難通信 | ②の(1) |
4 | 無線設備、識別信号、電波の型式及び周波数 | 遭難通信 | ②の(2) |
解答
3
解説
目的外使用の禁止等(電波法第53条、第54条)
- ①:無線局を運用する場合においては、無線設備の設置場所、識別信号、電波の型式及び周波数は、その無線局の免許状に記載されたところによらなければならない。ただし、遭難通信については、この限りでない。
- ②:無線局を運用する場合においては、空中線電力は、次の各号の定めるところによらなければならない。ただし、遭難通信については、この限りでない。
- (1):免許状等に記載されたものの範囲内であること。
- (2):通信を行うため必要最小のものであること。
罰則(電波法第110条)
- ①又は②の(1)に違反して無線局を運用した者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。