第一級陸上特殊無線技士

一陸特 平成31年2月 無線工学(B)問22

2022-02-20

問題

次の記述は、図に示す図記号のサイリスタについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. P形半導体とN形半導体を用いたPNPN構造である。
  2. アノード、カソード及びゲートの3つの電極がある。
  3. カソード電流でアノード電流を制御する増幅素子である。
  4. 導通(ON)及び非導通(OFF)の二つの安定状態をもつ素子である。

解答

3

解説

サイリスタは、ゲート電流を流すことで、アノード~カソード間を導通させるスイッチング素子です。

サイリスタ

サイリスタは、下記の回路図のように、アノード、カソード、ゲートの3つの端子から構成される半導体素子です。

構造としては、P型半導体とN型半導体を交互に接合したPNPNの4重構造をとります。

サイリスタの役割は、スイッチングを行うことです。機械的なスイッチと同じく、回路のON/OFFを行います。

動作原理としては、ゲートへ電流が流れると、アノードからカソードへも電流が流れます。(ON状態)

一方、ゲートに電流がない場合や、逆方向(カソードからアノード)へは電流が流れません。(OFF状態)

つまり、ゲート電流によって、回路のON/OFFを制御できるという特徴を持っています。

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