問題
次の記述は、図に示す図記号のサイリスタについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
- P形半導体とN形半導体を用いたPNPN構造である。
- アノード、カソード及びゲートの3つの電極がある。
- カソード電流でアノード電流を制御する増幅素子である。
- 導通(ON)及び非導通(OFF)の二つの安定状態をもつ素子である。
解答
3
解説
サイリスタは、ゲート電流を流すことで、アノード~カソード間を導通させるスイッチング素子です。
サイリスタ
サイリスタは、下記の回路図のように、アノード、カソード、ゲートの3つの端子から構成される半導体素子です。
構造としては、P型半導体とN型半導体を交互に接合したPNPNの4重構造をとります。
サイリスタの役割は、スイッチングを行うことです。機械的なスイッチと同じく、回路のON/OFFを行います。
動作原理としては、ゲートへ電流が流れると、アノードからカソードへも電流が流れます。(ON状態)
一方、ゲートに電流がない場合や、逆方向(カソードからアノード)へは電流が流れません。(OFF状態)
つまり、ゲート電流によって、回路のON/OFFを制御できるという特徴を持っています。