問題
次の記述は、衛星通信に用いられる VSAT システムについて述べたものである。このうち正しいものを下の番号から選べ。
- VSAT地球局(ユーザー局)は、小型軽量の装置であり、主に車両に搭載して走行中の通信に用いられている。
- VSATシステムは、一般に、中継装置(トランスポンダ)を持つ宇宙局、回線制御及び監視機能を持つ制御地球局(ハブ局)並びに複数のVSAT地球局(ユーザー局)で構成される。
- VSATシステムは、1.6[GHz]帯と 1.5[GHz]帯のUHF帯の周波数が用いられている。
- VSAT地球局(ユーザー局)には、八木・宇田アンテナ(八木アンテナ)が用いられることが多い。
解答
2
解説
VSATシステム(Very Small Aperture Terminal)システムとは、衛星を用いた通信方式です。
- 1.VSAT地球局(ユーザー局)は、小型軽量の装置であり、主に車両に搭載して走行中の通信に用いられている。
→誤り。VSAT地球局に用いる機材について、小型で可搬できるタイプの機器やアンテナもあります。しかし、移動中に使う物ではなく、災害・防災や山岳地帯・離島などのへき地で通信をする目的で使われます。
- 2.VSATシステムは、一般に、中継装置(トランスポンダ)を持つ宇宙局、回線制御及び監視機能を持つ制御地球局(ハブ局)並びに複数のVSAT地球局(ユーザー局)で構成される。
→正しい。システム構成は下図のとおりです。
- 3.VSATシステムは、1.6[GHz]帯と 1.5[GHz]帯のUHF帯の周波数が用いられている。
→誤り。衛星通信はSHF帯(3G~30GHz)の周波数が用いられ、特にVSATシステムには12~14GHzが割り当てられています。
- 4.VSAT地球局(ユーザー局)には、八木・宇田アンテナ(八木アンテナ)が用いられることが多い。
→誤り。上記の図のようにオフセットパラボラアンテナが使われます。