伝送交換主任技術者 線路主任技術者 電気通信主任技術者

電気通信主任技術者 令和7年第1回 電気通信システム問11

2025-09-18

問題

出回線数が35回線の回線群について、使用中の回線数を3分ごとに調査したところ、表に示す結果が得られた。この回線群の調査時間中における出線能率は、(  )[%]とみなすことができる。

  1. 14
  2. 35
  3. 40
  4. 48
  5. 60

解答

3

解説

トラヒック理論の平均使用率に関する問題です。

ATMを例に、下図のような待ち行列を考えてみます。


この装置(ここではATM)が時間的に使用されている割合を、平均使用率(出線能率)ηといいます。

例えば、9:03の平均使用率は、以下のように求められます。

$$\begin{eqnarray} \eta_1=\frac{18}{35} \end{eqnarray}$$

このような形で、各時間における平均使用率を求めて平均をとれば、平均使用率(出線能率)を求められます。

平均をとる際は、12個データがあるので、12で割ればOKです。

$$\begin{eqnarray} \eta&=&\frac{9+18+15+8+11+16+21+10+12+9+17+22}{35\times12} \\ &=&\frac{168}{35\times12} \\ &=&\frac{24}{5\times12} \\ &=&\frac{2}{5} \\ &=&0.4 \end{eqnarray}$$

参考

呼量や呼損率が与えられた場合、装置数nに対する平均利用率(出線能率)ηは、下記式で求められます。

$$\begin{eqnarray} \eta=\frac{a(1-B)}{n} \end{eqnarray}$$

ここで、ηは平均使用率(出線能率)、aは呼量[erl]、Bは呼損率、nは出線数です。

この式は、分母が実際に運ばれた呼量を表し、分子が出線数を表しています。

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