第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和元年10月 無線工学(B)問19

問題

次の記述は、垂直偏波で用いる一般的なコーリニアアレイアンテナについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。

  1. コーリニアアレイアンテナは、ブラウンアンテナに比べ、利得が大きい。
  2. コーリニアアレイアンテナは、極超短波(UHF)帯を利用する基地局などで用いられている。
  3. 水平面内の指向性は、全方向性である。
  4. 原理的に、放射素子として垂直半波長ダイポールアンテナを垂直方向の一直線上に等間隔に多段接続した構造のアンテナであり、隣り合う各放射素子を互いに同振幅、逆位相の電流で励振する。

解答

4

解説

コーリニアアレイアンテナ

コーリニアアレイアンテナは上図のように、同軸ケーブルのような複数の導体を持つ素子を用いて、内部導体を隣の外部導体に、外部導体を隣の内部導体に接続する、という構造をしています。

主な特徴としては、下記の通りです。

  • 互い違いに素子を配置することで電流が同振幅・同位相となり、大きな利得が得られる。
  • 垂直面内の指向性は8の字型、水平面内の指向性は無指向性である。
  • コーリニアアレイアンテナは、ブラウンアンテナに比べ、利得が大きい。
  • コーリニアアレイアンテナは、UHF(300M~3GHz)帯を利用する基地局などで用いられる。特にワイモバイル(旧ウィルコム)の基地局で、4本/8本の円形アレーアンテナの各アンテナ素子によく用いられている。

指向性を立体(3D)で表現すると、下記の様なイメージになります。

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