問題
図に示すように、最大目盛値が10[mA]の直流電流計Aに分流器R1=R2=0.2[Ω]を用いたとき、端子ab間及びac間で測定できる最大電流値の組合せとして、正しいものを下の番号から選べ。ただし、Aの内部抵抗を1.2[Ω]とする。

| ab間 | ac間 | |
|---|---|---|
| 1 | 70[mA] | 30[mA] |
| 2 | 70[mA] | 40[mA] |
| 3 | 80[mA] | 30[mA] |
| 4 | 80[mA] | 40[mA] |
回答
4
解説
分流器
分流器とは、電流計の測定範囲を大きくするために使われるものです。
下記の図のように、電流計に並列に接続した抵抗rsを分流器といいます。
では、この抵抗rsの値をどのように決めればよいでしょうか?

元々の電流計の測定範囲を、m倍に拡大するためには、
$$\begin{eqnarray} r_s=\frac{1}{m-1}r_a \end{eqnarray}$$の抵抗を並列に接続します。
この公式を用いて、問題を解きます。
まず、ac間を考えます。

ra=1.2、rs=R1+R2 となるので、倍率mは
$$\begin{eqnarray} 0.2+0.2&=&\frac{1}{m-1} \times 1.2 \\ 0.4(m-1)&=&1.2 \\ 4m-4&=&12 \\ 4m&=&16 \\ m&=&4 \end{eqnarray}$$と求められます。
つまり、最大目盛値が10[mA]なので、ac間は40[mA]まで測定できます。
次に、ab間を考えます。

回路図を変形すると、上記のような回路となるため、
$$\begin{eqnarray} 0.2&=&\frac{1}{m-1} \times (1.2+0.2) \\ 0.2(m-1)&=&1.4 \\ m-1&=&7 \\ m&=&8 \end{eqnarray}$$と求められます。
つまり、最大目盛値が10[mA]なので、ab間は80[mA]まで測定できます。