第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和7年2月 無線工学(A)問10

2025-04-01

問題

次の記述は、図に示すQPSK変調器の原理的な構成例について述べたものである。(  )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  • (1):分配器で分配された搬送波は、BPSK変調器1には直接、BPSK変調器2にはπ/2移相器を通して入力される。BPSK変調器1の出力の位相は、符号aiに対応して変化し、搬送波の位相に対して( A )[rad]の値をとる。また、BPSK変調器2の出力の位相は、符号biに対応して変化し、搬送波の位相に対してπ/2又は3π/2[rad]の値をとるので、それぞれの出力を合成(加算)することにより、QPSK波を得る。
  • (2):このように、QPSKは、搬送波のπ/2[rad]おきの位相を用いて、1シンボルで( B )ビットの情報を送る変調方式である。
AB
10又はπ/44
20又はπ/42
30又はπ/22
40又はπ4
50又はπ2

解答

5

解説

PSK(Phase-Shift Keying;位相偏移変調)

PSK(ピーエスケー)とは、ディジタル変調の方式の1つで、信号の位相によってディジタルデータ(0/1)の割り当てを行う方式です。

ディジタル変調方式の代表的なBPSK、QPSKと振幅、位相の関係を見てみましょう。

例えば、BPSKでは、右半分か左半分かで0/1の割り当てを決めます。

具体的には、信号の位相が90°~270°の範囲(左半分)であれば0、0~90°と270°~360°の範囲(右半分)を1としています。

つまり、振幅の大きさに寄らず、信号の位相によって0か1かを決めるのです。

QPSKも同様です。QPSKでは90°刻みに信号を割り当てます。これによって、2ビットのデータを表現できます。

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