第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和6年10月 無線工学(B)問21

2024-12-15

問題

次の記述は、スポラジックE層(Es層)について述べたものである。このうち正しいものを下の番号から選べ。

  1. 通常E層を突き抜けてしまう超短波(VHF)帯の電波が、スポラジックE層(Es層)で反射され、見通し距離をはるかに越えた遠方まで伝搬することがある。
  2. スポラジックE層(Es層)の電子密度は、D層より小さい。
  3. スポラジックE層(Es層)は、F層とほぼ同じ高さに発生する。
  4. スポラジックE層(Es層)は、我が国では、冬季の夜間に発生することが多い。
  5. スポラジックE層(Es層)は、発生すると数ヶ月間消滅しない。

解答

1

解説

スポラディックE層

スポラディックE層(Sporadic E layer、Es)とは、春から夏の昼間~夕方にかけて、高度約100km付近に局所的、突発的に発生する電離層のことです。

電離層(電離圏)は、昼間は電子密度の違いによって、D層、E層、F層を形成します。

VHF帯(30-300MHz)以上の電波は電離層を突き抜けて伝搬します。

しかし、スポラディックE層が形成されると、スポラディックE層非常には電子密度が高いために、VHF帯の電波を反射します。

これによって、遠方のラジオが聞こえたり、混信や干渉を引き起こしたりしてしまいます。

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