第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和6年6月 無線工学(A)問9

2024-06-20

問題

次の記述は、16QAMについて述べたものである。(  )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、信号空間ダイアグラム上の信号点が変動し、受信側において隣接する信号点と誤って判断する現象をシンボル誤りといい、シンボル誤りが発生する確率をシンボル誤り率という。また、信号空間ダイアグラムにおける信号点の間の距離のうち、最も短いものを信号点間距離とする。

  • (1):16QAMは、周波数が等しく位相が( A )[rad]異なる直交する2つの搬送波を、それぞれ( B )のレベルを持つ信号で変調し、それらを合成することにより得られる。
  • (2):16QAMを16PSKと比較すると、両方式の平均電力が同じ場合、一般に16QAMの方が信号点間距離が長く、シンボル誤り率が( C )なる。
ABC
1π/44値小さく
2π/48値大きく
3π/24値大きく
4π/24値小さく
5π/28値小さく

解答

4

16QAMは下図のように、90°異なる2つの波を組み合わせ、更にそれぞれ4つに分割した変調方式です。

解説

QAM(Quadrature Amplitude Modulation;直交振幅変調)

QAM(カム)とは、ディジタル変調の方式の1つで、振幅と位相の両方を組み合わせて0/1を割り当てる変調方式です。

一方、PSK(Phase-Shift Keying;位相偏移変調)は、信号の角度(位相)によって0/1の割り当てる方式です。

16PSKと16PSKを比較すると、シンボル間の距離は16QAMの方が長いため、シンボル誤りに強いです。

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