問題
次の記述は、デジタル伝送における品質評価方法の一つであるアイパターンの観測について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。
- 識別器直前のパルス波形を、パルス繰返し周波数(クロック周波数)に同期して、オシロスコープ上に描かせて観測することができる。
- デジタル伝送における波形ひずみの影響を観測できる。
- アイパターンを観測することにより受信信号の雑音に対する余裕度がわかる。
- アイパターンの中央部のアイの開きが小さくなると、符号誤り率が小さくなる。
解答
4
アイの開きが小さいと、符号誤り率が大きいことを示すので誤り。
解説
アイパターン
受信したデジタル信号を、オシロスコープへ重ねて描写した波形のことです。
これによって、伝送路の雑音や遅延、波形ひずみの影響を知ることができます。
重ねた波形の1つ1つは「000」「011」のように、0/1の変化を表すだけです。
理想的には、すべての波形がきれいに重なるはずですが、実際には、ズレて表示されます。
というのも、受信した信号は雑音や遅延、ひずみの影響を受けているからです。
このズレが大きいほど、品質が悪いと言えます。
ズレが大きいと、"目が閉じている"ように見えることから、「アイが閉じている」と表現します。