第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和5年10月 法規(A)問7

2024-01-04

問題

無線設備の機器の試験又は調整のための無線局の運用に関する次の記述のうち、電波法(第57条)及び無線局運用規則(第22条及び第39条)の規定に照らし、これらの規定に定めるところに適合しないものはどれか。下の1から4までのうちから一つ選べ。

  1. 無線局は、無線設備の機器の試験又は調整を行うために運用するときは、なるべく擬似空中線回路を使用しなければならない。
  2. 無線局は、無線設備の機器の試験又は調整のため電波の発射を必要とするときは、発射する前に自局の発射しようとする電波の周波数及びその他必要と認める周波数によって聴守し、他の無線局の通信に混信を与えないことを確かめなければならない。
  3. 無線局は、無線設備の機器の試験又は調整中は、しばしば、周波数の偏差が許容値を超えていないかどうかを確かめなければならない。
  4. 無線局は、無線設備の機器の試験又は調整のための電波の発射が他の既に行われている通信に混信を与える旨の通知を受けたときは、直ちにその電波の発射を中止しなければならない。

解答

3

解説

無線機器の試験や調整によって、他のシステムに影響を与えてはならない、ということを表した条文です。

ここで、疑似空中線回路とは、ダミーロードや終端抵抗と言われるものです。

アンテナの代わりにダミーロードを接続することで、電気エネルギーが電波として放射されるのではなく、熱エネルギーに変換されます。これにより、電波の発射がなくなります。

擬似空中線回路の使用(電波法第57条)

  • 無線局は、次に掲げる場合には、なるべく擬似空中線回路を使用しなければならない。
    • 無線設備の機器の試験又は調整を行うために運用するとき。
    • 実験等無線局を運用するとき。

呼出しの中止(無線局運用規則第22条)

  • 無線局は、無線設備の機器の試験又は調整のための電波の発射が他の既に行われている通信に混信を与える旨の通知を受けたときは、直ちにその電波の発射を中止しなければならない。

試験電波の発射(無線局運用規則第39条)

  • 無線局は、無線機器の試験又は調整のため電波の発射を必要とするときは、発射する前に自局の発射しようとする電波の周波数及びその他必要と認める周波数によって聴守し、他の無線局の通信に混信を与えないことを確かめなければならない。
  • 前項の試験又は調整中は、しばしばその電波の周波数により聴守を行い、他の無線局から停止の要求がないかどうかを確かめなければならない

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