問題
次の記述は、周波数に関する定義を述べたものである。電波法施行規則(第2条)の規定に照らし、( )内に入れるべき最も適切な字句の組合せを下の1から4までのうちから一つ選べ。
- ①:「割当周波数」とは、無線局に割り当てられた周波数帯の( A )をいう。
- ②:「特性周波数」とは、与えられた発射において( B )をいう。
- ③:「基準周波数」とは、割当周波数に対して、固定し、かつ、特定した位置にある周波数をいう。この場合において、この周波数の割当周波数に対する偏位は、特性周波数が発射によって占有する周波数帯の中央の周波数に対してもつ偏位と同一の( C )及び同一の符号をもつものとする。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 中央の周波数 | 容易に識別し、かつ、測定することのできる周波数 | 絶対値 |
2 | 下限の周波数 | 容易に識別し、かつ、測定することのできる周波数 | 相対値 |
3 | 下限の周波数 | 必要周波数帯に隣接する周波数 | 絶対値 |
4 | 中央の周波数 | 必要周波数帯に隣接する周波数 | 相対値 |
解答
1
解説
用語の定義(電波法施行規則第2条)
- 割当周波数:割り当てられた周波数帯の中央の周波数。
- 特性周波数:与えられた発射において容易に識別し、かつ、測定することのできる周波数。
- 基準周波数:割当周波数に対して、固定かつ特定した位置にある周波数。割当周波数に対する偏位は、特性周波数が発射によって占有する周波数帯の中央の周波数に対してもつ偏位と同一の絶対値及び同一の符号をもつもの。
難しく書いてありますが、割当周波数は割り当てられて周波数の中央の値、基準周波数は実際に発射している電波の周波数、特性周波数は実際に測定した周波数という意味です。
なぜこのように3つの値があるかというと、無線機ではどうしても誤差が発生してしまいます。そのため、実際に発射している電波は割り当てられた周波数からずれがあります。これが基準周波数です。
さらに、実際に測定すると、測定器にも誤差があります。これも考慮したのが、特性周波数です。