第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和4年6月 無線工学(A)問18

2022-07-06

問題

次の記述は、同軸ケーブルについて述べたものである。( )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

  • (1):同軸ケーブルは、一本の内部導体のまわりに同心円状に外部導体を配置し、両導体間に( A )を詰めた不平衡形の給電線であり、伝送する電波が外部へ漏れにくく、外部からの誘導妨害を受けにくい。
  • (2):不平衡形の同軸ケーブルと半波長ダイポールアンテナを接続するときは、平衡給電を行うため( B )を用いる。
AB
1導電性樹脂スタブ
2導電性樹脂バラン
3誘電体スタブ
4誘電体バラン

解答

4

解説

同軸ケーブルの構成

同軸ケーブル(coaxial cable)は、内部導体を絶縁体と外部導体で円状に取り囲んだケーブルで、テレビとアンテナを接続するケーブルとしてよく使われています。

外部導体で内部導体を保護することで、信号の外部への放出や、外部からの干渉波を防ぐことができます。

同軸ケーブルの誘電体損失

同軸ケーブルは絶縁体(=誘電体)を内部に敷き詰めた構造をしているため、信号が誘電体損失により、減衰を起こします。

同軸ケーブルの誘電体損失は周波数に比例するという特性を持っています。

平衡と不平衡

2本の信号線について、1本目の信号に対して、もう1本の信号が、互いに逆相となっている信号を平衡といい、そうでない関係のものを不平衡といいます。

例えば、フィーダー線などは2本の線に対して信号がそれぞれ逆相となり対称の関係にあるのに対して、同軸ケーブルは内部導体と外部導体で信号が対称となりません。

そのため、平衡と不平衡の関係のものを接続するために、バランと呼ばれる変換器を接続します。

-第一級陸上特殊無線技士
-,

© 2024 はちさんの通信系資格ブログ