第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和4年2月 無線工学(B)問23

2022-05-04

問題

伝送速度4[Mbps]のデジタルマイクロ波回線によりデータを連続して送信し、ビット誤りの発生状況を観測したところ、平均的に10秒間に1回の割合で、1[bit]の誤りが生じていた。この回線のビット誤り率の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、観測時間は、10秒よりも十分に長いものとする。

  1. 2.5×10-6
  2. 1.25×10-6
  3. 5×10-7
  4. 1×10-7
  5. 2.5×10-8

解答

5

解説

ビット誤り率は、送ったビット総数と誤ったビット数の割合を表します。

1秒間に4[Mbps]送れるため、10秒間に送ったビット総数は、

\begin{eqnarray} 4\times10^6\times10=4\times10^7\rm{[bit]} \end{eqnarray}

と求められます。

これより、ビット誤り率は、 以下のように求められます。

\begin{eqnarray} \frac{1}{4\times10^7}&=&\frac{1}{4}\times10^{-7} \\ &=&0.25\times10^{-7} \\ &=&2.5\times10^{-8} \\ \end{eqnarray}

ビット誤り率

ビット誤り率(BER;Bit Error Rate)は、送信したすべてのビットに対して、誤ったビットの数の割合のことです。

簡単な下記の例で説明します。送信した5ビットに対して、1ビット間違ったため、BERは1/5=0.2=20%と計算されます。

無線通信では、雑音やマルチパスフェージングがBERへ原因となります。

誤り率測定器
出典:アンリツ

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