問題
図は、地球局の送受信装置の構成例を示したものである。( )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の( )内には、同じ字句が入るものとする。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 低周波増幅器 | 局部発振器 | 復調器 |
2 | 低周波増幅器 | 局部発振器 | 高周波増幅器 |
3 | 低周波増幅器 | ビデオ増幅器 | 高周波増幅器 |
4 | 低雑音増幅器 | 局部発振器 | 復調器 |
5 | 低雑音増幅器 | ビデオ増幅器 | 高周波増幅器 |
解答
4
解説
地球局の送受信機の装置構成
一般的な送受信機の装置構成の例を下記に示します。
※1:混合器はミキサ、周波数変換器、周波数コンバータなどとも言われます。
※2:高周波増幅器は、弱い高周波信号を増幅する目的で用いられ、雑音を低く抑えながら増幅するLNA(Low Noise Amplifier、低雑音増幅器)であるという特徴があります。
スーパーヘテロダイン方式
電波を受信した際には、雑音や干渉などにより、電波が弱くなっています。
そのため、受信した信号を増幅するのですが、周波数が高くなるほど、信号の扱いが難しくなっていきます。
それはなぜでしょうか?
実は、ケーブルや回路内には、とても小さな抵抗・インダクタンス成分・キャパシタンス成分がついています。
低周波ではこれらの成分が無視できましたが、高周波になるほど無視できなくなり、回路の特性に影響を与えるからです。
この影響を避けるために、信号の増幅を高い周波数で行うのではなく、一旦、別の周波数へ変換してから増幅を行います。
このように周波数変換を行ってから増幅する方式をスーパーヘテロダイン受信方式と呼ばれ、変換後の周波数を中間周波数といいます。
この方式はラジオ、テレビへ幅広く使われています。