問題
次の記述は、気象観測用レーダーについて述べたものである。( )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。
- (1):気象観測用レーダーの表示方式は、送受信アンテナを中心として物標の距離と方位を360度にわたって表示した( A )方式と、横軸を距離として縦軸に高さを表示した( B )方式が用いられている。
- (2):気象観測に不必要な山岳や建築物からの反射波のほとんどは、その強度が( C )ことを利用して除去することができる。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | PPI | RHI | 変動しない |
2 | PPI | RHI | 変動している |
3 | RHI | PPI | 変動しない |
4 | RHI | PPI | 変動している |
解答
1
解説
気象レーダーの表示方式
気象レーダーの表示方式の代表的なPPIスコープとRHIスコープについて解説します。
PPIスコープ
PPIスコープ(Plan Position Indicator)は、下記の様に、自身を中心に360°にわたって、物体までの距離と方位を表示する機器です。
RHIスコープ
RHIスコープ(Range Height Indicator)は、横軸に距離、縦軸に高さを表示したものです。
気象レーダーの原理
気象観測で用いるレーダーでは、レーダーから電波を発射し、その電波を雨や雪に反射させ、その反射波を受信して雨や雪の強さを観測します。
雨や雪の粒と比較して、建物や山などは動きません。そのため、建物や山などからの反射波の強度も変動しないため、除去が容易です。
気象レーダーの原理については、気象庁のHPが詳しいので、興味がある方はご覧ください。