第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和2年10月 無線工学(B)問18

問題

次の記述は、図に示すコーナレフレクタアンテナの構造及び特徴について述べたものである。(  )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、波長をλ [m]とする。

  • (1):反射板の開き角が90度、S=( A )程度のとき、副放射ビーム(サイドローブ)は最も少なく、指向特性は単一指向性である。
  • (2):また、半波長ダイポールアンテナと反射板を鏡面とする( B )の影像アンテナによる電界成分が合成され、半波長ダイポールアンテナに比べ利得が大きい。
AB
1λ/23個
2λ/25個
3λ3個
4λ5個

解答

1

解説

コーナレフレクタアンテナ

コーナレフレクタアンテナは、金属でできた反射板を下図のようにつなぎ合わせ、中央に放射素子を設置したアンテナです。

折り目から放射素子までの距離をdとして、dの長さを変えていったときの指向パターンは下記の様なイメージになります。

d=λ/2のとき、最もサイドローブが少なくなります。

※参考文献:下記サイトが分かりやすく、参考にしました。

反射板と放射器の位置関係を示したのが添付図上段の3つで左から0.5波長、1波長、1.5波長です。その放射パターンはエクセルでシミュレーションした図ですが添付図下段に並べました。この放射パターンはダイポールですが、高利得GPでも同じ傾向にあると考えられます。

コーナーリフレクターアンテナの作り方を教えて下さい。*UHF(433、120… - Yahoo!知恵袋

コーナレフレクタアンテナは、反射板を設置することによって、反射板が無く更に3本のアンテナ(〇)を設置した場合と同様のアンテナ利得やアンテナパターンを得ることができます。

このように、アンテナ素子を増やさずに、反射板を設置するだけで、アンテナ素子を増やした時と同等の効果が得られることが、コーナレフレクタアンテナの強みなのです。

※このように、反射板などを鏡として、仮想的なアンテナや電荷があるように電界を求める手法(電気)影像法といいます。

詳細知りたい方は、下記をご覧ください。

https://slidesplayer.net/slide/17702656/

-第一級陸上特殊無線技士
-,

© 2024 はちさんの通信系資格ブログ