問題
次の記述は、図に示すコーナレフレクタアンテナの構造及び特徴について述べたものである。( )内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、波長をλ [m]とする。
- (1):反射板の開き角が90度、S=( A )程度のとき、副放射ビーム(サイドローブ)は最も少なく、指向特性は単一指向性である。
- (2):また、半波長ダイポールアンテナと反射板を鏡面とする( B )の影像アンテナによる電界成分が合成され、半波長ダイポールアンテナに比べ利得が大きい。
A | B | |
---|---|---|
1 | λ/2 | 3個 |
2 | λ/2 | 5個 |
3 | λ | 3個 |
4 | λ | 5個 |
解答
1
解説
コーナレフレクタアンテナ
コーナレフレクタアンテナは、金属でできた反射板を下図のようにつなぎ合わせ、中央に放射素子を設置したアンテナです。
折り目から放射素子までの距離をdとして、dの長さを変えていったときの指向パターンは下記の様なイメージになります。
d=λ/2のとき、最もサイドローブが少なくなります。
※参考文献:下記サイトが分かりやすく、参考にしました。
反射板と放射器の位置関係を示したのが添付図上段の3つで左から0.5波長、1波長、1.5波長です。その放射パターンはエクセルでシミュレーションした図ですが添付図下段に並べました。この放射パターンはダイポールですが、高利得GPでも同じ傾向にあると考えられます。
コーナーリフレクターアンテナの作り方を教えて下さい。*UHF(433、120… - Yahoo!知恵袋
コーナレフレクタアンテナは、反射板を設置することによって、反射板が無く更に3本のアンテナ(〇)を設置した場合と同様のアンテナ利得やアンテナパターンを得ることができます。
このように、アンテナ素子を増やさずに、反射板を設置するだけで、アンテナ素子を増やした時と同等の効果が得られることが、コーナレフレクタアンテナの強みなのです。
※このように、反射板などを鏡として、仮想的なアンテナや電荷があるように電界を求める手法(電気)影像法といいます。
詳細知りたい方は、下記をご覧ください。