第一級陸上特殊無線技士

一陸特 令和元年10月 無線工学(B)問21

2020-11-14

問題

次の記述は、スポラジックE(Es)層について述べたものである。このうち正しいものを下の番号から選べ。

  1. スポラジックE(Es)層は、F層とほぼ同じ高さに発生する。
  2. スポラジックE(Es)層の電子密度は、D層より小さい。
  3. 通常E層を突き抜けてしまう超短波(VHF)帯の電波が、スポラジックE(Es)層で反射され、見通しをはるかに越えた遠方まで伝搬することがある。
  4. スポラジックE(Es)層は、我が国では、冬季の夜間に発生することが多い。
  5. スポラジックE(Es)層は、比較的長期間、数ヶ月継続することが多い。

解答

3

解説

スポラディックE層

スポラディックE層(Sporadic E layer、Es)とは、春から夏の昼間~夕方にかけて、高度約100km付近に局所的、突発的に発生する電離層のことです。

電離層(電離圏)は、昼間は電子密度の違いによって、D層、E層、F層を形成します。

VHF帯(30-300MHz)以上の電波は電離層を突き抜けて伝搬します。

しかし、スポラディックE層が形成されると、スポラディックE層非常には電子密度が高いために、VHF帯の電波を反射します。

これによって、遠方のラジオが聞こえたり、混信や干渉を引き起こしたりしてしまいます。

-第一級陸上特殊無線技士
-,

© 2024 はちさんの通信系資格ブログ